98/10/3〜5 雨飾山・信州ツーリング  戻る

 当初、雨飾山麓のキャンプ場で1泊した後に登山の予定だったが、調べたら1区画5000円のオートキャンプ場だった。ソロライダーには縁のない所というころか…。意地になって利用しないコースを考えたが、面倒臭くなり、直接登ることにした。あとは、7万kmを越えたカブがどこまで頑張れるかにかかっている。


 10/3 川崎→甲府→松本→白馬→雨飾山登山→小谷温泉→蓮華温泉
 2日の晩、オイル交換とチェーンを調整して、23:38川崎市宮前区発。 直ぐに忘れものに気付くが、たいした物でないので、そのまま走る。慌ただしい出発準備では、1ヶ所にまとめておかないと、積み残すことが多いな。 雨飾山の登山口を目指して、ひたすら走る。金曜の夜は車もある程度走っており、流れはそれほど速くはない。10/2が30℃を越える真夏日だったので、防寒に関して少し油断してしまった。山間部に入れば、それなりに冷え込んだ。
 R246→R16→津久井湖→R20→1:53道の駅『甲斐大和』(94km)で休憩。2:26甲府で給油。富士見の温度掲示板『11℃』。塩尻峠の温度掲示板『11℃』。4:02道の駅『小田坂公園』(塩尻峠北)197kmで休憩。塩尻よりR19。松本で給油しようと思ったが、まだまだガソリンが減っていないので、パスする。明科→大町よりR148。大町で給油しないと危険なのだが、開いているGSがなく焦る。街中を過ぎて、しばらく行ったところにGS発見。5:06給油。徐々に、夜が明けてくる。白馬の温度掲示板『11℃』。見事に1並びだ。5:28道の駅『白馬』264kmで休憩。小谷村に入り、大糸線の列車と並んで走る。R148と別れて、小谷温泉へ向かう。6:17雨飾山小谷側登山口着298km

 登山口の駐車場に着いて驚く。車が溢れている。トイレには行列ができている。なんで?。 「し、しまったー。雨飾は深田百名山だった……。」 よりによって、絶好の秋の土曜日である。今週半ばまでは、天気がぐずついていたし…。人が多いのも当然だ。後悔するも、後戻りはできない。 身体も冷えていたので、歩きだして早く身体を動かす事にする。結局、休憩なしで登り始める。混雑する前に登ってしまえ。
 6:30登山開始。 紅葉の色は、いまいちだ。枯れた茶色だ。黄色や赤はほとんどない。寝ていないのでのんびり登る。最初は良かったが、結構きつい。3時間で登れるので楽かと思ったが、やはり寝ていないのと、体力低下があきらか。数日前まで、風邪をひいていたせいもあるかもしれない。登り半ばで、しんどくなる。熟年パーティーと抜きつ抜かれつ登る。
 9:30雨飾山(1963m)頂上着。天気は絶好だ。久しぶりに日本海を拝んだ。頂上は混み合っている。北アルプス白馬岳が近くに見える。雪を被っている山はない。しばらく、絶景を眺めながら休む。

帰りは、登って来た道を下る。しかし、下からたくさんの人が登って来て、思うように下れない。リーダー不在のパーティーが多すぎる。しまいには、同じバッジを付けた観光バスツアーの大集団も登って来た。休憩して、やり過ごすもかなりの時間がかかった。"深田百名山"は、平成版の巡礼の地なのだなぁと、ふと思った。のんびり下る事にする。急な下りはキツイ。膝の調子がまた悪くなる。下りがやけに長く思えた。下るにつれ、気温が上がる。夏山のようだ。ほんの小さな流れに、30cm級の見事なイワナがいた。12:30登山口着。結構、疲れた。標高差以上にきつかった。

 着替えずに、カブで小谷温泉の無料露天風呂まで、3kmほど下る。露天風呂は、林の中にある。男女別の湯船で無料。湯に浸かって、サッパリする。疲れもとれた。
 13:09発。かなり暑いので薄着で走る。とたんに眠くなる。睡眠不足で脳味噌がイキそうだ。運転するには、やばい状態。R148に下り、北へ向かう。小谷村の被災地は、災害の爪痕が凄まじい。地形が変わってしまっている。河原には土砂が散乱しているし、川沿いの山は崩れた山肌を晒しているし。
 13:40平岩から、蓮華温泉へ登る。狭く急な登り。カブには辛い。途中から霧の中。ほとんど前が見えないうえ、意外と対向車が多く怖い。かなり身体も冷えた。14:20蓮華温泉着。平岩から40分もかかった。まずはキャンプの受付。ここのキャンプ場は無料である。ただし、温泉に入るには料金が必要。無料はいいのだが、キャンプ場までが遠い。700mくらいは、荷物を持って歩かねばならない。しかも道が災害で、ゴロゴロ岩の沢のようになっている。
 14:40キャンプ場の一番近い所きテントを張って、暖かい物を飲んだら、すぐに熟睡した。22時過ぎに一度目が覚める。月明かりがまぶしい。中秋の名月が近いのだ。遠くでフクロウが鳴く。 本日走行:344km


 10/4 蓮華温泉→大町→白骨温泉→穂高→松本→三城牧場
 暗い内に目覚める。よく寝た。雨が降っている。早めに朝食をする。雨が止んだ隙にテント撤収。まだ暗い。荷物をバイクまで運んで積む。その後、露天風呂へ向かう。ここには、山中に4つの露天風呂がある。ロッジ宿泊者以外は有料。登山道をしばらく登る。一番大きな"仙気の湯"には、既に人が入っている。一番上の"薬師の湯"は温いといわれたが、その方が、独占できて良いのだ。"薬師の湯"は、4人も入れば一杯の小さな湯船。しかし、一番高い位置にあり、見晴らしが最も良い。山々が見渡せ、野趣に溢れている。天気は回復してきた。湯に浸かって、朝日と雲が織りなす風景を眺めていた。気が付くと40分ほど入浴していた。一つ残念なのは、"仙気の湯"もそうなのだが、絶景の真ん中に"○○の湯"と書かれた杭があるのだ。わざわざ、ここに立てなくてもと思うのだが…

 6:57発。昨日登った道を下る。微妙にガスが掛かって、景色が幻想的だ。R148を南へ。白馬あたりからは、北アルプスが見事に見える。雪が積もってないのが残念だ。8:38大町で給油。R147を松本方面へ。途中から西側の山麓の道へ入る。梓村からR158へ。R158は行楽シーズンの日曜ということもあり、混雑している。
 10:43白骨温泉/泡の湯着。この辺りは、紅葉にはまだ早い。入浴料700円。ここは、時間が合わなくて今まで入浴できなかった温泉。さすがに日曜日、人が多い。混浴の大露天風呂に入ってびっくり。やけに女性混浴率が高い。しかも、若い女性や若いカップルが多い。湯が白く、浸かってしまえば見えないこと、風呂に入る所が上手く工夫されていること、湯船が広いので他人と離れることができることなどが理由か…。同性の裸体も見なくてすむので、雰囲気が良い。 日光を浴びた白い湯と、秋の青空がきれいだ。思いのほか、のんびりしてしまった。
 11:35発。R158を松本方面へ戻る。12:51穂高の大王わさび園に着く。大王わさび園は店舗が増築されていて、景気が良さそうだ。ここは、わさびにかこつけた商品や料理のオンパレード。一番のお薦めは、日本百名水である"水"なんですけどね。わさびソフトクリーム250円を食べながら散策。皮にわさびが使ってある、野沢菜おやき200円も食べてみる。ここを流れる川は綺麗だ。水だけでなく、川底に生えている水草がゆらいでいるのが美しい。黒澤作品の『夢』のラストシーンというか、タイトルバックに使われている所だ。
 13:10発。明科から四賀村へ。四賀村では秋祭りが行われていた。3台の山車は舟の形をしていた。見物したくもあったが、何か部外者を寄せ付けない様な熱気があった。保福寺峠方面へ行ってみる。松本へ抜ける道と思って、林道を進んだ。枝がたくさん落ちているところでは、センタースタンドに引っかかって、カブの障害物走破性の悪さが露顕。ついには、プラグコードが引っかかって抜け、エンストした。倒木を乗り越えてさらに進んだが、道が無くなっていた。戻って、途中にいたジムニーの人に道を聞く。稲倉峠を越えて松本へ。
 14:56松本で給油して、扉峠へ向かう。あとは山の中へ分け入る。扉温泉から扉峠の道は通行止めになっていた。15:37三城いこいの広場キャンプ場。キャンプ場の受付は閉められていた。誰もいないキャンプ場にテントを張らせてもらう。夜、鹿がもの悲しく鳴く。 走行:264km

 10/5 三城牧場→美ヶ原→白樺湖→麦草峠→川上村→甲府→川崎
 暗い内に目覚める。大きな赤い月が雲海に沈む。食欲がないので、コーヒーを飲んで出発する。5:05発。走り出して、テールポジションランプが切れているのに気付いた。明るい内に帰宅できるので放っておく。ここは、カブで最も早く消耗する部分だ。こんなに早く出発するのは、山の上で日の出を見るためと、空いているビーナスラインを楽しむため。
よもぎこば林道を抜けて扉峠へ。まだ暗い。美ヶ原に向かう。道の脇の森の中で、獣の赤い目が光る。雲が上がってきて、美ヶ原はあいにくガスの中。標高1959m。霧と薄明かりの中、美ヶ原美術館のモニュメントが怪しい感じだ。
ビーナスラインを南下。車もない、誰もいないビーナスライン。やりたい放題。ごきげんな山岳ツーリング。爽快に走りながら、太陽が雲海から昇ってくるのを眺める。動物に注意の看板を撮影しようと止まったら、鹿がぼよょょょーんと飛び出してきた。料金所には、まだ人がいないので無料で通らせていただく。まあ、原付だから払っても安いもの。二輪だと、かなり高いはずだけど。只で独占できるのだから、早起きの甲斐は十分にある。
 霧が峰から車山はガスの中の走行。6:27白樺湖。R299を麦草峠へ。きついカーブが楽しい。この辺りは黄葉したカラマツも多く、ナナカマドやカエデも綺麗に紅葉している。7:07麦草峠。標高2127m。峠付近は、晩秋の装いだ。なんて静かなのだろう。楽しい、下りのワインディングを独り占め。

八千穂から松原湖への道を下る。この分岐の広場で休憩。R141へ出て、南へ向かう。雲があって八ヶ岳は見えない。
 8:12川上村で給油して、信州峠へ向かう。峠の手前で、キツネが道を歩いていた。換毛の時期なのだろうか、毛が汚く見えた。山梨県側は、新しい道が出来ていた。茅ヶ岳広域農道を走って、竜王でR20に合流。10:02道の駅『甲斐大和』。大月から、R139を南下。都留から県道で道坂トンネルを通り、R413に合流。宮ヶ瀬湖→厚木でR246→13:09川崎市宮前区。無事帰宅する。結構、ハードな走りだったけれど、7万キロを越えたカブは問題なし。まだまだ現役だ。常用回転数を考えると、凄いよ。ほんと、タフだねー。
 帰宅後、上着を脱いだら、生きたクロスズメバチが出てきた。時間も早かったので、結露で濡れたテントを干す。テントを干してくつろいでいる時って、とても幸せを感じる。夢のように駆け抜けた3日間だった。 走行:318km
総走行:926km 燃費:48.6km/l ガソリン代:1905円

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