チェーンの異常な伸び

チェーン調整をしていたある日、何かがおかしい事に気付いた。
チェーンが上手く張れないのだ。???
適度なアソビに調整したはずなのに、ギチギチに張られていたりするのだ。おかしい…

チェーンカバーを外してみる。スプロケットの山も、回り方も問題ない。後輪を手で回してみても、普通にチェーンは流れる。
最近は、この状態で全開走行を繰り返しているのだ。問題があるはずはないのだ。
 ん? ある位置に来ると、チェーンのアソビがなくなりギチギチに張る! なぜだぁーっ

よくよく観察して、原因を発見した。チェーンの1コマが異常に伸びているのだ。(ジョイント部分ではない) 『異常』という言葉がぴったりだろう。他の部分はほとんど伸びていないのに、その1コマだけ最大限と思えるほど伸びているのだ。
その部分がRスプロケットに来たときに、あまりの伸びに、スプロケの山の上に乗ってしまうのだ! この時、チェーンが張ってしまうのだ。Rスプロケから外れたり、Fスプロケの時は、問題ないのだ…
この事実に、血の気が引いた。 直前まで、全開走行を平気でやっていたのだ。全く、異常には気付かなかった。普通に走れていた。
チェーンが切れて、後輪ロックしたり、クランクケース割ったりする可能性が高かったわけで、何より自分の命が危なかった事に怖くなる。ここで、気付かなければ、やばかったかもしれない。

すぐにチェーン交換したのは、いうまでもない。走行25,000km程の時の事である。いまだに、なぜ1コマだけ伸びたのかは謎である。その後は、そのような異常事態は起きていない。


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