99/7/7 至仏山登山ツーリング  戻る

川崎→R17深谷→大間々→赤城山東麓→鳩待峠→至仏山・尾瀬ヶ原(往復)

 梅雨前線が南下した、梅雨の晴れ間。湿気が少なく、朝は少し肌寒い。関東平野縦断コースは嫌いなので、早い時間にサッサと通過する。
 4:22川崎市宮前区発R246→環状7号線。R17バイパスを通りたかったのだが、R254に入るつもりが、R17まで行ってしまった。高島平あたりで、R17バイパスへ出る。深谷から上武道路。高速道路のような、片側1車線。さすがに、車の流れには乗れずに、ミラーを見ながら冷や冷や。R354分岐で、新田・大間々を目指す。大間々からR122。黒保根から、赤城山東麓を北へ向かう。ここからやっと、山中の静かな道。関東平野は広い…。
トラックの後ろについて、だらだら走る。R120からR401へ。戸倉から鳩待峠へ。戸倉から先は、時期によっては、交通規制があるが、今日は大丈夫。峠まで舗装されていた。9:00鳩待峠着(195km)。駐車場は満車。車は空き待ちしていたが、バイクは大丈夫。駐車料金は、バイクで500円。乗用車だと2500円である。

 9:10至仏山へ歩いて向かう。人が少ないというか、ほとんどいない。静かなのが嬉しい。深田百名山なのに、意外である。深田百名山の山に登る際は、時期時間をずらして登るに限る。上から学校登山集団が下りて来た。いきなりの災難だ。脇に避けて後ろを向いて、過ぎ去るのを待つ。全員に挨拶されるのも嫌だし、登り優先という概念がなので、とても対抗して登れるものではない。生徒が悪いのではなく、引率の教師が"常識"を知らないのだ。何百人というパーティー組んだり、バテた生徒を根性論で罵倒してたり…。何とかならんものかね。
今回は、人数も少なくて、助かった。その後は、のんびり、たらたらと景色を眺めながら登る。樹林帯を抜ければ、視界が広がり、パノラマの中の登りとなる。燧ヶ岳の手前には、尾瀬ヶ原が緑色の湖のように広がっている。

簡単に登れるわりに、高山の趣。たくさんの高山植物が風にそよいでいる。朝、家にいて、夜には家に帰るということが、冗談のように思える。しかも、移動はカブ…。
のんびりのんびり登って、12:00至仏山頂上。頂上は、それなりに人がいる。話し声がうるさく、落ち着かない。ガスって来たこともあり、早々に、山の鼻へ下る。

見晴らしの良い登山道を、尾瀬ヶ原へ向かって下っていく。双眼鏡で眺めてみると、点在する池塘が作り出す景色がすばらしい。ちょこちょこ立ち止まっては、双眼鏡で眺めていた。下りはじめはビールが飲みたいと思っていたが、徐々に、ビールではなく、コーラが飲みたくなった。コーラは滅多に飲まないのだが、あのビリビリした炭酸が恋しくてたまなくなる。 14:01山の鼻着。湿原の中のベンチで休憩した後、山小屋へ行くが、コーラはなかった。ポカリスエットやジュース類があるのみ。ちなみに260円。ビール350mlが480円である。やけに高い気がする。尾瀬の保護活動に使われている…と思いたい。

 早い時間に帰ろうかと思っていたが、そんな気は失せる。なんとも去りがたい。
尾瀬ヶ原をのんびり散策する。今年は熊がうろついているらしいが、気にしない。時期のせいか、時間のせいか、人がほとんどいない。静かだ。広い原の真っ直中で、視界に一人も見えない時もある。鳥や蛙の声と風の音だけ。とても贅沢だ。静かな尾瀬はなかなか味わえない。黄色いキスゲは咲き始めてはいるが、まだ数は多くない。ワタスゲの白い綿毛が揺れて、幻想的。 長いこと、湿原の直中のベンチに座って、風に吹かれていた。

 適度に折り返して、17:08鳩待峠着。 売店は閉まり、数人がタクシーを待っているだけ。物寂しい雰囲気である。 17:22鳩待峠発。往路を戻る。家まで200km弱…遠い…と、心身の疲れがでるが、下りのワインディングに夢中になるうちに、元気になってくる。なにしろ、車はほとんど走っていない。カブで来て、一番幸せな時間だ。限界点が低いカブ故に、お手軽にMAX走行ができるのが楽しい。一時、ちょりちょりと雨が降ったが、気にせず走行している内に、雨を抜けた。赤城東麓の道も車はほとんどなく、軽トラを1台抜かしただけ。気持ち良く飛ばして、明るい内に山間部を抜けて、関東平野の北端へ出た。さすがに、車の量も多くなり、ペースダウン。R17も車の量は多かった。しかし、毎度混雑する桶川辺りの片側1車線部分は、スムーズに流れた。その後のR17バイパスや都内、R246で、何箇所か工事渋滞があった。空いている時間帯の工事渋滞は、ツライ。
 21:58帰宅。走行387km(195km+192km)。 思ったより早い時間に帰宅できた。 贅沢な一日を過ごした充実感がある。

走行387km 燃費53km/l程度 ガソリン代:690円程度 駐車場代:500円


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