地図を見ていたら、行ったことがない登山口があった。ここを使えば、八ヶ岳の稜線を日帰りで往復できそうである。 どうしても確認してみたくなり、実行に移す。現場の様子しだいでは、登山はやめて、気ままなツーリングにするつもり。
予定より1時間くらい寝坊した。5:39川崎市宮前区発。この時期この時間では、すっかり明るい。R246→R16→R20。気が付くと、買ったばかりの夏グローブが、ホツレはじめている。車多くて、期待通りには流れてくれない。打開することもできず、のんびり行く。大月を過ぎて、R20笹子川沿いを走るあたりまでくると、気分もゆったりとしてくる。天気も良し。 R20を富士見峠まで走り、東へ曲がる。適当に八ヶ岳へ向かって走る。八ヶ岳周辺は、思わぬ所に雄大な風景があったりして、脇道も面白い。鉢巻道路に突き当たり、それを北上する。気持ちよく飛ばす。ちょっと登りになると、ミラーに小さく見えたセダンが、じわじわと近づいてくる。こんな飛ばせる道、さっさと抜いてくれればいいのだが、飛ばし具合が中途半端で、なかなか抜けずにいるようだ。こっちも、登りではアクセル戻す気はない。そうこうしている内に、登りは終わりになり。セダンとは等間隔を保つ。だいぶ離れているとはいえ、車通りのほとんど無い一本道で、後ろにいられるのも気にかかるもの。気が付くと、広大な畑の中の道。爽快である。と、前方で舗装が切れて、砂利道になっている。ミラーを見ると、セダンが車間をつめてきて、前に出ようという素振り。うぬぬ、ここでセダンを前にやると、砂煙舞う中を走らねばならなくなる。 …… 抜けるものなら抜いてみぃ!と、気合いを入れて突入。見通しがいいので、広い道の真ん中を突っ走る。セダンは、砂煙の彼方へ消える。カブに離されてどうするんじゃ。カブとわかって抜きにかかったのだろうけど、あまい、あまい。しばらく行くと、3速(TOP)では走れない登りになる。だいぶ行ったところで、先ほどのセダンが抜いていった。登りじゃ、まったく無力なカブ…
三井の森から、唐沢鉱泉方面へ。ずうっと登り。ちんたら走る。未舗装路に入り、唐沢鉱泉への道を左に分けて、登山口へ。唐沢鉱泉へは行った事があるが、こちらは初めて。車通りが少なさそうな、狭い道。半分、登山道のような感じだ。さらに、ちんたら登る。小学校の学校登山の集団が道を下りてきた。なぜか、「バイクだ! バイクだ!」と大騒ぎ。注目される中、緊張気味に走る。一部、コンクリート舗装された部分があって、コンクリートが固まる前にカモシカが歩いた跡が点々と残っていた。人間の思惑を知っていながら、イタズラっぽく歩くカモシカがイメージされて、ニンマリ。
10:31歩き始める。かなり遅い時間だ。人がいなくて、いいのかもしれない。夏沢鉱泉まで林道歩き。10:51夏沢鉱泉。登山道に入った所で、エンジン付きのキャタピラ運搬車で荷を下ろす2人とすれ違う。オーレン小屋は、これで荷上げしているようだ。
12:37硫黄岳頂上。ガスの中。視界不良。風は強い。頂上を越えて、硫黄岳山荘まで行く。付近をのんびり散策。高山特有の花々が咲いている。予定は、ここまでであったが、時間も大丈夫そうだし、上には咲き終わった花が咲いているかも知れないと思い、横岳まで足を延ばすことにする。西方の下側だけは、ガスが切れていて、遥か下の森の中に、赤岳鉱泉の小屋が見える。ガスの中、のんびり登っていたら、ひょこりと頂上に出た。14:18横岳頂上。標高2829m。誰もいない頂上で、しばらく休憩。時折、ガスの切れ間から、麓あたりまで見える。しかし、見えるのは鬱蒼とした森ばかりだ。
17:00発。下界は、いい天気である。ちんたら登ってきた道を快調に飛ばす。汗が、スッとひく。歩いた後にカブに乗ると、カブの良さをしみじみと感じる。毎回、楽しくて、笑いながら走っていると思う。 走行377km 燃費52km/l程度 ガソリン代:約650円 |