裏庭観察記 事件簿105


08/07/01
。(画像1)
ギンスジオオマドガがいた。(画像2)
ナガタマムシの一種。(画像3)
ホソヘリカメムシ幼虫。(画像4)
 
 

08/07/02
ムネアカトゲコマユバチオスがいた。メスと違って、腹部が黒い。(画像1)

08/07/03
ヒメツチスガリの一種が、ノブドウに訪花していた。(画像1)
ウグイス、鳴く。

08/07/04
●下草に、テツイロヒメカミキリがいた。(画像1)
●下草に、ガロアケシカミキリがいた。(画像2)
●玄関前のヤマトトゲアナバチの巣は、1つになった。
 

08/07/06
●玄関前のヤマトトゲアナバチは、姿が見えなくなった。
●八重桜にリンゴカミキリがいた。(画像1)
オオコンボウヤセバチメスがいた。羽化後間もないのか、産卵管は背側に反り、動きが緩慢で身繕いに忙しい。後脚に産卵管を引っかけて、真っ直ぐに伸ばしていた。(画像2)
アリマキバチの一種?が、木材の孔を覗き回っていた。10mm程度。(画像3)
シリアゲコバチが産卵していた。材の中はわからないが、サイジョウハムシドロバチの巣穴が近い。(画像4)
 
 

<プチ遠征:横浜市>
エントツドロバチの巣があった。平面に造られた単独巣は意外と見かけないので、撮影した。その時、ちょうどハチが戻ってきた。手ぶらで戻ってきたハチは、巣の煙突部分外側から泥を囓り取って、巣の中へ入った。(画像5) しばらく待ったが、いっこうに出てこない。集中が切れたせいか、巣にカメラをぶつけてしまって、泥巣が壁からポロリと取れてしまった。
 巣の裏側は、坑道が覗ける状態だった。ハチは、頭を巣口(上)へ向けて。腹部を抱え込む体勢。長いこと、この体勢のままだったが、やがて飛び去った。巣内には、卵が1つ転がっていただけ。推測でしかないが、このとき、ハチは卵を抱いていたのではないだろうか? 卵が転がっている上に、あの体勢では、卵を潰す危険性が高いはず。(画像6,7,8)
アメリカジガバチが、泥を採取していた。かなり水分の多い場所を選ぶ。(画像9)
  
 

08/07/07
●雨が降っていたが、軒下の砂溜まりで、黒いベッコウバチの一種が巣穴を掘っていた。近くに獲物を置いている雰囲気ではない。深く掘り、尻先で坑道を固めてから、付近を探査しはじめた。巣穴は開けたまま。探査の範囲を徐々に広げて行って、見失った。諦めて、その場を離れたが、30分ほど後に、ワキグロサツマノミダマシを運んできていた。運ぶ際には、高い場所へ登ろうとする傾向があるようだ。巣の近くの地面に獲物を置いて、巣穴をチェック。(獲物が大きく、巣穴の径が小さい。) 獲物に戻ることなく、巣穴の拡張作業をしたのち、一気に、獲物を巣穴に引き入れた。やっと、この種が、先に巣穴を掘るのを確認した。(画像1)

08/07/08
ルリイロナガハナアブが交尾していた。(画像1)
オオシオカラトンボメスがいた。(画像2)
●昨日、黒いベッコウバチの一種が巣穴を掘った近くに、すり鉢状の穴ができていた。これが巣穴か?と見ていたら、ハチがやってきて、新しく穴を掘り出した。昨日の巣穴から5cmくらいの場所。ふかふかの砂なので、あっという間に巣穴を完成させて、昨日と同じように狩りに出掛けた。しかし、ふかふか故に巣穴は崩れて、すり鉢状に凹んでいるような状態になっていた。ここで時間切れ。
 夜間にチェックしたところ、巣穴は埋められていた。コンクリート張りに溜まった砂なので、楽々掘り返すことができる。昨日の獲物と、今日追加された獲物の2つがあっった。今日の獲物もワキグロサツマノミダマシ。昨日のモノより小ぶり。卵は、クモの腹部右側に産みつけられている。(画像3)
 

08/07/09
ナミアゲハが日光浴。(画像1)
アカボシゴマダラ終齢幼虫が3匹。(画像2)
●下草に、ハイイロチョッキリがいた。(画像3)
●羽化したウスバカゲロウが、翅を伸ばしていた。(画像4:右が上)
ヨツスジトラカミキリが現れた。(画像5)
●室内に、卵嚢を抱えたアシダカグモが出没。家の外でも、別個体のアシダカグモを目撃。こちらも、卵嚢を抱えていた。(画像6)
 
 
 

08/07/10
アカボシゴマダラ終齢幼虫は、2匹が行方不明。1匹が、エノキの葉裏で蛹化まぢか。(画像1)

08/07/11
●昨日のアカボシゴマダラは、蛹になった。(画像1)
ベッコウハゴロモが羽化していた。(画像2) まだ小さな幼虫も多い。ハゴロモヤドリガを背負っている幼虫もいた。(画像3)
  

08/07/12
ヒメベッコウの一種?が、ハエトリグモを狩っていた。(画像1)
●南の網戸に、フトハチモドキバエの一種メスがとまっていた。色が薄い感じ。羽化したところか?(画像2)
 

<プチ遠征:横浜市>
クララギングチが、タケニグサの茎に獲物を運び込んでいた。獲物は、小さなハエやハナアブ類。 何度か、別のハチが茎を探査しにきた。茎に頭で軽く当たる感じ。茎の空洞具合を探っているようだ。(画像3,4)
 

08/07/14
●地面にノコギリカミキリのペア。(画像1)
●プランターの土中に、ハキリバチの一種が巣を造っていた。プランターの縁に沿うように、巣は造られていた。 花粉を集めて帰ってきて、すぐに、巣内の土塊を外に捨てていた。(画像2,3,4)

  

08/07/15
オナガコバチの一種?が交尾していた。交尾時間は30秒程度。(画像1)
ミイロツメボソクモバチのハエトリグモを運んでいた。(画像2)
カタグロチビドロバチが獲物を運んでいた。(画像3)
●夜、アオバズクの鳴き声が聞こえた。

 

08/07/16
ハゴロモヤドリガ幼虫に寄生された、スケバハゴロモ幼虫がいた。(画像1)
●7/11のベッコウハゴロモ幼虫は寄生したハゴロモヤドリガ幼虫は、離脱が近そうだ。(画像2)
カッコウムシの一種がいた。(画像3)
  

08/07/17
アカボシゴマダラが羽化していた。不明になった幼虫の1つだと思うが、近くの細い竹の枝で蛹になっていた。(画像1)
 継続観察しているエノキ葉裏の蛹は、黒くなって、羽化も間近のようだ。同じ日に蛹化してるはずなので、おそらく今日中には羽化するはず。(画像2)
 ルリジガバチに時間をとられて、戻った時には、すでに翅を伸ばし終わっていた。前蛹から7日。(画像3)
ルリジガバチが獲物を運んでいた。黒っぽく、脚がマダラのコガネグモは、ギンメッキゴミグモだったようだ。(画像4)
  

08/07/18
●バイクカバーでルリジガバチが日光浴をしていた。(画像1)
クロバネツリアブが産卵?していた。コウヤツリアブの産卵のようなスタイルで、植物の根ぎわに闇雲に卵を投下しているようだった。それで寄主に辿り着くものなのだろうか。(画像2)
 

08/07/21
<遠征:神奈川県内>
●昨年みつけた、床下にコロニーをつくるツチスガリは、ソボツチスガリと判明した。あまり観られるものでないので、観られる時に観ておく。
 雨の当たらない、風通しの良い乾燥した地面に巣を造る。固い地面に巣穴を造っているが、表面は、サラサラの土や、小石が重なっていたり、落ち葉が吹き溜まっていたりと、あまり関係ないようだ。獲物は、ゾウムシ類。
 巣は、密集している場所もある。近くて10cm弱しか離れていない巣もある。あえて密集しているというよりは、密集することに抵抗がないという感じ。獲物を持ち帰るタイミングが重なると、相手を追い払うような行動をする。 遠くから、巣に一気に突入するようなことは無く、巣の近くてホバリングして、巣を見定めてから舞い下りるように巣に入る。巣の位置を誤って、巣を探しているような行動も観られる。特に、落ち葉が吹き溜まった場所では、よく巣を見失っているようだ。
 付近の環境、獲物とも、厳しい条件では無く、普通種でないのが不思議な感じすらする。 人工物が無かった時代、この営巣環境は、不安定で僅かな面積しかなかったはずで、巣を密集して造るのもそんな条件に適応したのだろうか。(画像1)
コクロアナバチが、伐採木の孔に獲物を運び込んでいるのに気づいた。それが、その巣最後の獲物だったようで、その後は枯れ草搬入となった。(画像2,3)
●近くの伐採木では、ミカドジガバチが土塊を運び込んでいた。(画像4)
   

08/07/22
センノカミキリが飛んできた。(画像1)
●崖状の斜面の穴から、5〜6匹のハエがこぼれおちてきた。おそらく、サトジガバチの巣に寄生していたヤドリニクバエの一種。素速く走る。あっという間に、翅が伸びた。(画像2)
ルリジガバチは、朝から活発。複数の個体が、巣造りをしているようだ。しばらく、ほとんど姿を見ない年が続いたが、昨年から復活した感じ。ジョウロウグモ幼体、ワキグロサツマノミダマシ(画像3)、ヒメグモの一種(画像4)を運んでいた。
 複数のハチが、バケツの水を吸いに来ていた。(画像5)
 
 

08/07/23
●下草に、エゴヒゲナガゾウムシオスがとまっていた。(画像1)
アオメアブが交尾していた。(画像2)
●1匹のオオフタオビドロバチオスが、竹筒に止まってメスが出てくるのを待っていた。ちょうどメスが出てきて、オスは背に乗った。その状態で屋根の上に飛んで、しばらく後、さらに高い木の葉に止まった。そのうち別々に飛び去った。2分くらいの出来事。
フカイドロバチが、水を吸っていた。(画像3)
 

08/07/24
●地面に、穴の空いた枝が落ちていた。気になって覗くと、クマバチが隠れていた。こんなところに巣を造るのか? 巣を造った枝が折れたというのが、正しそうだ。(画像1)
ルリジガバチは、今朝も活発。巣穴の掃除をしてホコリだらけの個体。(画像2)
 ジョウロウグモ幼体を運ぶハチ(画像3)を追いかけたら、竹筒に止まった。ルリジガバチが竹筒に巣を造るのは、我が家では初確認。 と思っていたら、産卵をはじめた。残念ながら、見えない側に産卵した。やはり、卵を産みつけた獲物を押し込むスタイル。(画像4,5) 産卵直後の画像には、産卵管が見える。(画像6)

    

08/07/25
●右触角の欠けたルリジガバチが、泥を運んでいた。その後、なにやら黒い液体を運んできた。(画像1) 巣の最後を白塗りするのは知っていたが、黒いのは知らなかった。いったい何だ? 樹脂の様にも見えるが、水溶性のようにも見える。
 ちょうど竹筒に巣をつくった個体が、出入りしていたので観察すると、やはり、黒い液体を運んできた。(画像2) 仕切り位置は、竹筒のちょっと奥、あと1つ巣室ができるかどうかというくらい。
 せっかくのチャンスだが時間がない。どちらにせよ、この竹筒は今日中に閉じられてしまうはず。そこで、竹筒を短く切ることにした。 仕切りの手前までカットするつもりだったが、焦っていたのか、ミスって、仕切りの奥を切ってしまい、巣室1つを破壊してしまった。1つ奥の仕切りには、水溶性のような液体が薄く塗られているような感じ。(画像3) とりあえず、テープで繋いおでいた。
 一番手前の仕切りには、黒い液体が一面に塗られていた。まだ乾いていない。切りカスが付着してしまっている。粘着性のある樹脂のようにも見える。匂いを嗅いだが正体わからず。(画像4)
 夜みたところ、画像3のまま、変化なし。
●昨日のクマバチの巣。巣だと思うが、本当に巣であるとの確証はない。単なるネグラかもしれない。どちらにせよ、地べたに置いておくのは問題があるので、それなりの場所に移動した。
 今朝もハチが入っていて、中を確認することは出来ない。出口を塞いで、軒下の高い位置に移動した。移動後も、ハチは穴から出る気配なし。棒で刺激すると、翅を振動させジージーと音で威嚇しながら、アゴで囓りつく。さらに続けると、反転して、尻を向け、毒液を噴射した。それでも巣からは出ない。しっかりと、外敵からガードしている。
 夜になって見たところ、ハチはいなくなっていた。そして、ハチが入れるスペースが綺麗に囓り空けられていただけだった。巣ではなかったのかと思いつつ、念のため棒で突いたら、穴が空いて、巣室が現れた。中には、花粉塊(左)と、動く幼虫が見えた。削り採った材を巣室の仕切りに使っているようだ。(画像5)
 
 

08/07/26
●クマバチの巣が落ちていた付近に、クマバチが徘徊飛行していた。さっそく、巣を元の場所へ戻した。戻した時にはハチはいなかったが、振り返ったらハチが下りてきて、直ぐに巣に入った。このまま、地べたでいこう。
●朝、昨日のルリジガバチの竹筒に、ハチが来ていて、さらに、黒い液体を上塗りしていた。樹液っぽい。この状態で作業が終わったようだ。(画像1)
ルリジガバチが、土を採取していた。あまり場所には拘らない感じ。水を吸ったあとに、乾いた土を採取している。(画像2)
シロオビキホリハナバチが、木材の柔らかい部分に巣を造っている。巣を出る前に、チッチッと鳴く?(画像3,4)
クズハキリバチがいた。2度目の確認。(画像5)
ササキリモドキ?幼虫がいた。(画像6)
     

08/07/28
オオジガバチモドキが、土を採取していた。やや湿った土。(画像1)
●今年は、ハゴロモヤドリガが多い。ここ数年は、姿を見なかったが、急に数が増えた。何がきっかけなのだろうか?
 しかし、寄主に対して、異常に大きい。しかも、寄主はそれほど弱っている感じがしない。これが、鱗翅目の幼虫と思うと驚異であるが、寄主を植物の養分吸い上げ器官として利用していると考えると面白い。(画像2:スケバハゴロモ幼虫)
 既に、繭から羽化した個体もいる。(画像3)

 

08/07/30
オオカマキリ幼虫が、脱皮していた。(画像1)
●このアリグモは、ヤガタアリグモなのか?(画像2)
 

08/07/31
●低い枝の下側に、10匹のホシウスバカゲロウがとまっていた。今までは、単独でしか見かけなかった。(画像1)

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