ケラのつぶやき 5

02/08/11
 多摩川丸子橋のアザラシは、アゴヒゲアザラシと報道されているようだ。当初、専門家のコメントでゴマフアザラシとされていたと聞くが、これは、情報量が増えたことにより、正確に同定されたのだろう。ゴマフアザラシでも、あのような模様をしている個体もいるようである。
 
 そんな前情報のため、ゴマフアザラシと思って見ていたが、↑こんなシーンでは、ちょっと違った感じを受けて、『これくらいの子供だと、こんな風なのか? ヒゲが長く、随分と違った感じだ。ヒゲが白いから、長く見えるだけなのか?』などと思っていた。わずかな時間しか姿を見せてくれないので、現地では、良くわからないというのが正直なところ。

 丸子橋にアザラシ! 見慣れた風景を思い出し、『行けば直ぐに見つかる!』と思った。しかし、『取水されて水量がないなぁ』なんて思っていた川も、そのようなつもりで眺めると、それなりに水量はあり、水中を自在に移動するものを見つけるのは大変なことだという事に気付いた。
 アザラシが顔を出す頻度は少なく、水中で移動するため、どこに顔を出すかも分からない。顔を出している時間もわずかなもので、ほとんどが、口が水に隠れた、ヒゲすら見えない状態である。たまに、長めに顔を出していたり、水面から顔を高く出して付近の見物をしたりするが、そう、じっくり観察できるものではないのである。

 アゴヒゲアザラシは、北極圏に生息していて、冬の北海道にも来ることもあるようだが、それより南では珍しいという。特に今回は、東京湾の奥に位置し、大都市近くを流れる多摩川の河口から、さらに15kmも遡っているということは、特異な事であろう。多摩川にアザラシなんて、聞いた事がない。 (現地は、河口から13kmとはいえ、潮の満干の影響を受け、スズキなども上ってくる環境である。ちなみに、東京側の住所は、田園調布にあたる。)

 
アゴヒゲアザラシをWeb検索してみると、
2000年-2001年に、伊勢湾・三河湾に滞在。
1988年6月に大分県津久見市の浜で保護。生後2-3ヶ月。全長130cm、体重85kg。(その後、芸を仕込まれ、見せ物小屋生活へ)
という、記録があるようだ。今回のアザラシは、大分の件に+2月程度成長したものと見るのがいいようだ。
02/05/11
=豆情報=
 きまぐれ写真館の「スカイフィッシュ?」の写真が、学習研究社『ムー 2002年6月号』「スカイフィッシュの正体を探る!!」に掲載されました。
01/12/24
 価格がぐんと下がった、オリンパスのデジタルカメラE-100RSを購入した。2000年11月発売の140万画素機。手ブレ補正機能つき光学10倍ズーム、15コマ/秒の高速連写、1/10000秒の高速シャッターがウリ。
 主に、カモなどの野鳥を、連写,単写を織り交ぜての撮影した際のインプレッション。(使い込めば、感想が変わる可能性あり)
10倍ズーム
<撮影していて、気になる部分>
不意のリセットが多発
電源スイッチが『OFF-ON-RESET』とリセットスイッチも兼ねていて、触れやすい位置ゆえ、不意のリセットが多発。その度に、大部分の設定がメーカー出荷状態になってしまう。リセット後に戻る設定を指定できれば、快適な機能になるのだが、メーカー出荷状態を押しつけられるのは不快。その都度、設定のやり直し…
プリキャプチャーの設定が、単写・連写で連動している
シャッターのタイムラグは、かなり長く、思った瞬間にシャッターを切るのは難しい。しかし、プリキャプチャーという、シャッターが押される以前の画像が撮れる機能があり、これを使えば、シャッターチャンスに強くなる。単写でもプリキャプチャー設定は可能だが、[キャプチャー枚数+1]枚が撮影されてしまう。プリキャプチャーは、単写,連写連動の設定となっていて、単写はOFF・連写はONの設定はできないので、その都度メニューから設定を変更せねばならない。
拡大再生でコマ送りできない
プリキャプチャーや連写を多用すると、当然、連続画像が大量に撮影されることになり、失敗や無駄画像も多くなるし、メモリも圧迫される。よって、カメラでの画像チェック&削除作業が必要になる。画像チェックは拡大表示して確認することが多くなるが、拡大表示するとコマ送りボタンが効かない。一旦、等倍表示に戻さねばならない。
情報表示が、撮影と再生で連動している
撮影時にファインダーに情報を表示させていると、再生時にも、チェックしたい画像を遮るように撮影情報が表示される。再生時に情報表示をOFFにすると、撮影時の表示もOFFになってしまう。
撮影画像の輪郭部分がギザギザになりやすい
電池の消耗が早い
[安く入手したので、使いづらい部分も、あまり気にならないというのが正直な所かも。電池とメモリが、NikonE950と共用できるというのも、プラスイメージに働いている。]380mm-1/30手持ち

 気になる部分もあるが、色々撮って遊べる、楽しいカメラである。なんといっても、手ブレ補正機能つき光学10倍ズームが楽しい。レンズは明るく、思ったよりは早いシャッターが切れるし、手ブレ補正機能により、望遠域を意識せずに撮影できる。右の画像は、林の中で、テレ端(380mm※)、1/30秒で撮影した画像である。(1360×1024サイズからの部分切り出し。処理無し。) これが手持ちで撮れるのは、ある意味驚きである。1/10000秒までの高速シャッターがあるので、明るい所でも、絞りを開け気味で撮影できるのは助かる。

マクロ撮影に関しては、高倍率ズームゆえ、マクロ性能を期待するのは酷であろう。ワイド端でマクロ10cmというのは、かなり奮闘している。(テレ端マクロは100cm)。クローズアップレンズを使ってのテレマクロも、手ブレ補正が効いて、意外と使えそうである。

 プリキャプチャー機能は、シャッターの反応が鈍いデジタルカメラの弱点をカバーしようという機能。鳥が飛び立つのに合わせてシャッターを切っても、写るのは風景ばかりというのは、嫌と言うほど経験している。下のカワセミの画像は、プリキャプチャー機能を使って、飛び立ったのを見てシャッターを押したもの。シャッターが反応したときには、すでにカワセミの姿はなかったが、しっかりと飛ぶ前の姿も撮影できている。(事前にシャッターを半押ししておく必要がある)

プリキャプチャー撮影
プログラムAE(F3.5 , 1/200),380mm※,7.5コマ/sec連写+プリキャプチャー。トリミング,リサイズ。

 高速連写機能は、必要とされる場面は少ないかもしれないが、あれば楽しめる。銀塩カメラでフィルムを消費するのに比べ、デジタルカメラならば、遊びの範疇で撮影できる。7.5コマ/秒の連写があれば十分と思ったが、15コマ/秒連写で撮影したユリカモメの画像を見ると、撮影間隔が倍になれば、羽ばたいているシーンが丸々抜けてしまうことになる。ゆったりとしたユリカモメの羽ばたきでさえコレということは、速い連写は、それなりに意味があるようだ。

15/sec連写
プログラムAE(F4.0 , 1/650),190mm※,15コマ/sec連写。トリミング,リサイズ。
※35mmフィルム換算のレンズ焦点距離

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