フチグロトゲエダシャク

  フチグロトゲエダシャクは、早春に姿を現す昼行性の蛾。河川敷などに生息する。 メスには翅がなく、飛ぶことができない。
 運良くメスを見つけられれば、春の日を浴びながら、フェロモン誘導による交尾や産卵を観察することができる。
フチグロトゲエダシャク♂
 10時頃、オスが飛びはじめる。
 メスを求めて飛び回る。 枯れ野に紛れるので、目で追うのも難しい。
 口吻はなく、吸蜜はしない。  
コーリングするフチグロトゲエダシャク♀
 11:52。メスが、尻先からフェロモン分泌器官を伸ばして、コーリングをはじめた。
 オスの個体数も少なく、風もあるせいか、なかなかオスは寄ってこない。 コーリングは、ある程度行われると休止し、断続的に続けられるようだ。  
♀のフェロモンの呼び寄せられたフチグロトゲエダシャク♂
 12:13。たまにオスが飛ぶ程度のオス密度だったが、いつのまにか2匹のオスが寄って来た。 しかし、風に流されて、なかなかメスに辿り着けない。オスは、大きな触角をピンと立てている。
フチグロトゲエダシャク交尾直前


 目視で?メスを見つけると、背に飛び乗り、交尾を迫る。
フチグロトゲエダシャク交尾


 交尾は5分程度続く。
 その後、オスが離れる。メスは、その場で静止して動かない。
交尾後移動をはじめたフチグロトゲエダシャク♀


 12:38。交尾後静止していたメスが、動き出す。 移動しながら、尻先で産卵に適した場所をまさぐっている。形状から、フェロモノを分泌していた器官とは別なのがわかる。
産卵するフチグロトゲエダシャク♀


 メスの移動は、意外と速く、目を離すと見失いそうである。

13:12。枯れた茎の割れ目に、産卵をはじめた。交尾後1時間で産卵した。

2009年 3月上旬 関東地方

参考: フチグロトゲエダシャク交尾・ムービー[110KB-avi]




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