毎年4月の初旬、芽吹きの始まる頃に、サイジョウハムシドロバチのオス蜂が姿を現す。 オス蜂は、メスを探して葉の上を飛び回る。オス蜂の数が増えてくると、群飛状態となる。 オス蜂は、顔正面が黄色く、触角も棍棒状とは、形が違う。 | |
メス蜂は、木材に空いた既存孔に巣を造る。獲物は、ノミゾウムシ類の幼虫。ノミゾウムシの幼虫期間に合わせて、巣を造る。ノミゾウムシ幼虫は、カミキリムシ幼虫を小さくしたような形をしている。葉の中から、穿り出すのだろうが、未だ観察したことは無い。どこで狩っているのかも分からない。ただ、芽吹いたばかりだというのに、ノミゾウムシ幼虫の成長が速いことに驚かされる。日に日に、狩ってくる獲物が大きくなっていく。ノミゾウムシの前蛹までは、狩ってくるのを確認している。 | |
泥で巣を閉じている蜂を追いかけてみた。黒くて小さい蜂なので、遠くへ飛ばれると目で追うのは困難。見失ってしまうが、方向から推測する。 泥採取に向かったメス蜂は、葉に溜まった雨水を吸って、泥採取に向かった。オオフタオビドロバチやエントツドロバチが好む泥場で、泥を丸めていた。 | |
| 巣穴は、泥でシッカリと閉じられる。既存孔の大きさにもよるのだろうが、獲物を運び込んでいる状態でも、巣の入口を泥で狭くしているのも観察される。 我が家では、ゴールデンウィークには、巣造り活動はピークを過ぎている。何が原因かは分からないが、これは早いようで、近場の生息地では、もう少しピークは遅くなっている。 |
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