裏庭観察記 他2[コウガイビル]

●プラナリア
再生実験で有名。遠くの存在だと思っていたが、ある時、我が家にいる事に気付いた。
プラナリア プラナリア
●コウガイビル
オオミズジコウガイビル頭部 とぐろを巻くオオミスジコウガイビル 色が薄いオオミスジコウガイビル
地面に頭を入れるオオミスジコウガイビル ミミズを食べるオオミスジコウガイビル
ミミズを食べるオオミスジコウガイビル  食事中のオオミスジコウガイビルをひっくり返したところ
尾先の部分から再生した オオミスジコウガイビル頭部  
 

※グロ注意
▼ミミズを襲うオオミズジコウガイビル・ムービー[150KB-avi]
▼クロイロコウガイビル粘液降下・2倍速ムービー[110KB-avi]

頭部が笄(こうがい)形(イチョウの葉のような形)の陸生渦虫。プラナリアに近い生き物。吸血するヒルとは全く別の類で、人への害はない。
プラナリアのように、切断されると再生するようで、頭部のないものが当たり前のように這っているのは、さらに不気味である。
外来種の黄色いオオミスジコウガイビルと、こげ茶色のクロイロコウガイビルを見かける。 こげ茶色のクロイロコウガイビルの6cmのものを観察してみた。
粘液降下するクロイロコウガイビル ナメクジの様にベッタリと這うものと思ったら、下側の中心線部分だけが、スケートの刃のようにわずかに地面に接しているだけだ。そのため、這った跡は細い線になる。(画像5:ガラス裏側より)
さらに驚いた事は、落下移動する時である。足元がなくなると、落下して移動しようとする。全身が空中に出たと思ったら、手品のように、ゆるゆると空中を這っていく。よく見ると、尻の先からの粘液の糸でクモのようにぶら下がり、徐々に粘液を伸ばして移動していく。降下後は、自ら粘液を切る。6cmと小さいから出来る技かもしれない。(#15cmのものも、落差1mを粘液降下できた。風にそよいで気持ち良さそう?:画像右)
粘液降下するオオミスジコウガイビル小 98/11/01 150cmの粘液降下をさせてみた。気温が低いせいか、動きがのろい。頭を下にして130cmほど降下し、あとわずかで地面という所で、急にあたふたし始めた。なんと、頭を上に向きを変えて、降下してきた粘液の糸を登り始めた。登りはさらにゆっくりだが、無事もとの場所へ戻った。ここまでの技を持っているとは…。  粘液の量が足りなくなったために、降下を中断したような感じだった。(画像右下)
降下してきた粘液を登り返すクロイロコウガイビル  20cm程のオオミスジコウガイビル(黄色いタイプ)で試してみたところ、粘液降下はせずに、Uターンしてしまった。しかし、10cmほどのもので試した所、見事120cmの粘液降下をした。頭部が着地すると自ら粘液を切った。(画像左)

プラナリアと同じように腹側中央に口があるはずと探すが、口のような物は見あたらない。  生きた小さなミミズ、5cmほどの大きなナメクジ、殻直径1cmのカタツムリをエサとして入れてみた。ミミズの上を通り過ぎても何もなし。ナメクジの這った後を後ろから追いかけるが、ナメクジの上をそのまま通り過ぎる。カタツムリに触っても反応しなかった。そのうち、身体を縮めて休憩モードに入った。
夜、帰宅後に見てみたら、ちょうどカタツムリを食べている所だった。小さなカタツムリを包みこんでいる。 裏側から見ると、カタツムリの周りは白い泡だらけ。 体外で消化するようだ。
その状態で、棒でつついてみたら、急いで逃げ出した。腹側の中央あたりに、飛び出した白い咽頭が見えたが、直ぐに格納されて見えなくなった。
しばらく後、わずかに残った食べ残しを食べていた。 白い咽頭を殻の奧へ差し込んでいる。   
付近を見回す時は頭縁部がギザギザになる? 腹側 頭縁部には小さな目がある クロイロコウガイビル裏側 センター部分だけが接地
小さなカタツムリを食すクロイロコウガイビル 小さなカタツムリを食すクロイロコウガイビル
クロイロコウガイビル?10mm 
  
 ナメクジを食べるクロイロコウガイビル ナメクジを食べるクロイロコウガイビル

丹沢で見かけたコウガイビルは こちら

他 2

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